Gargels プロローグ 夕焼けのように空が真っ赤に染まっている。 崩れ落ちる王宮 逃げまどう人々。 そんな光景を僕は家の2階から見おろしていた。 民衆を襲うのははお世辞でも人とは言えないような生物。 するどい爪があったり、黒い漆黒の翼があったり。 つまり悪魔。これは人間と悪魔の闘い。 闘いって言っても悪魔の方が圧倒的だな。 どんどんと人間たちの世界の魔力が悪魔たちに奪われる。 「これじゃあ、魔導士も魔力回復出来ないな」 そう独り言を呟きながら僕は窓の外を眺めた。お前も呑気なことを言ってないで逃げろって?大丈夫。僕の家まであいつらは来ない。 今日は一年に一度のメルディオス祭。世界で一番最初の魔導士、メルディオスを讃えに、世界中から魔導士が集まってくる。 つまり、今日は世界で一番魔力が集まっているってこと。 それに比べたら、僕の地域は全然ないから、あいつらの目にはとまらない。 「はぁ。この地の魔力が尽きる前に後世にメッセージを残しておかなきゃ。」 今から200年後、もっと大きな 戦争が起こるだろう。魔力を蓄えそして新たな力を持った悪魔たちが。そうなる前に各地にばらまかれた5つの魔力の欠片を集めよ。そして、その5つが集まりし時、天からの光が悪魔の居場所を示すだろう。 「メッセージは200年後の子孫に。ちゃんとやってくれるよね。僕の子孫でメルディオスの子孫でもあるのだから。御守りとしてペンダントを渡るようにするよ。これで大丈夫。期待してるよ。」 この土地は森や川に囲まれて魔力の豊富な豊かな土地でした。村人たちはいつも楽しそうに毎日笑っていました。 しかし突然、平和だった日常に終止符が打たれました。 悪魔たちが襲ってきたのです。 豊かな森は焼かれ、川の水は干上がり、荒れ地となってしまいました。 作物も育てられず、多くの人が飢餓で亡くなりました。 そんなとき、一人の青年が立ち上がりました。彼の名はメルディオス。 彼はこの地にかすかに残った魔力を集め、自分の力に変えました。 そして、悪魔たちを倒しに死の山へ仲間と共に出掛けました。 激しい闘いの末、勝利を勝ち取った彼は魔力をもとに戻し、村へと帰りました。 彼はその後英雄として讃えられました。 彼の死後、彼の魔力はペンダントとなり、御守りとして子孫に受け継がれていきました。 「メルディオス神話」より